遠くで騒がしく鳴る電池式ラジオのノイズと、時折聞こえてくる舌打ち。
窓や扉は常に開放されているからフィルターまで吸っているのではと疑うような
タバコの煙も充満することなく外に流れ出ていく。


そのうちパプワ島全体にこの毒の煙が広がって、リキッドが番人らしく制裁に
来るかもしれない。いや家政夫としてガミガミ怒りに来るのかな、母親みたく。




もしかしたらあの不思議な菌類が自らの胞子で中和、ということも有り得る







「ねぇ隊長」







話している間は少しくらいタバコを消費するペースが落ちるから、
ロッドが頭の中に思い描いた極彩色のハーレムは見なくて済むかもしれない。
イヤホンの意味を成さない程の大音量で鳴っていたラジオの電源が乱暴に
切られる。



なにか気に障るような話し方でもしたかな、と自分の声を心の中でリピートして
みても問題が見つかるはずも無く。




修羅か羅刹のようなオーラを纏ったハーレムが振り返った時、ロッド人生の中で
何度目か知れない生命の恐怖を感じた




















































を主張














































ああ俺って本当学習能力無いんだから。京美人が言うところの豆腐の角に頭ぶつけて
死んでしまいたい。



そう思い悩んでも両手を固定され、最近たるんできた腹に馬乗りなって楽しそうに
笑うハーレムは退くはずもなく。






「叶わないからこそ夢だっつったのは何処の誰だつれて来いコラ」







限界まで顔を近づけられて、というかもうすでにロッドの鼻はハーレムの鼻に
押しつぶされてしまっているのだが。唇奪われちゃったらどうしよう、と
どうしようも無いことを考えていると案の定ぶちゅ、とやられた。



気が立っているハーレムには如何なる抵抗の言葉も行動も意味を成さないから
この状況は仕方無いのだが、果たしてこの光景を見た第3者がそう思ってくれる
だろうか。



さっきラジオから薄っすらと聞こえてきたのは確かに競馬中継だった。
その手の電波がしっかり届いているあたりこの島は不思議だ。次元が違うはずなのに。









現実逃避は失敗に終わった。
ハーレムの舌がご丁寧にもロッドの口の中に侵入してきたからだ。









こんな事からマーカーの忠告を聞いておくべきだったとロッドが後悔しても
無駄なこと。上半身裸で下半身生装備がデフォルトの自分は手早く頂かれて
しまうだろう。




「ぎゃーッ!3分間クッキングされちゃう!」
「あ?何だお前ヤりすぎて遅漏になったとか言ってなかったか?」
「発射時間じゃ無いですよぅ!」





両手は括られて頭の上、普段邪魔なデカい図体はぺったり床に縫い付けられている。
本当に50代か疑わしい固い尻がちょうと臍の上にどっかりと乗っていて、
つまりは両足は自由なわけだ。


抵抗の意味が無いことをロッドでも理解出来ているのだから、この拘束が
無駄のことは百も承知であるはずのハーレムは手の力を緩めようともしない。






「隊長、逃げませんから!手離してください血ぃ止まりそうッ」
「そーか、ロッドは悪い事したんだなー」
「いやちょっと待って!何で!何でッ!?」






八つ当たりならそうと言えば良いのに、この上司はいちいち物凄い角度から
強制的にいちゃもんを付ける。悪い事をしたから逃げようと考えていたわけじゃ
なく怖いから逃げようとしていたのは一目瞭然だと思うが。






この場にGが居たらそろそろ止めてくれる頃合だが、今日はマーカーに連れられて
食材採取に出かけてしまっている。そうだ、マーカーが帰ってきたらこのタバコの
匂いが染み付いた部屋にどんな文句を付けられるか。


お隣さんからファブ○ーズでも借りてきて手当たり次第に振りまこうか。
でも確かGはファ○リーズ自体の匂いが苦手だと言っていたはず。日頃好き嫌いを
表に出さないGが苦手と公言しているのだから、もしこの部屋がファブ○ーズ臭かったら
親の仇でも見るような目になるかも










「ひ!ちょっと何おっ始めてんですか!」










気付けばハーレムの舌は首筋に移っていて、少し間抜けな音を立てて
痕が残るように吸っているところだった。



当然のようにした抗議はあっさり聞き流されたが、代わりに両手の拘束が解かれた。
すっかり手の形に鬱血が出来た手首にふうふうと息を吹きかけている合間にも
ハーレムは止まることを知らずロッドの肌に赤い点を量産していく



「やー肌白いと赤が映える映える」



血行が良くなってきた両手をだらりと床に垂らしながらハーレムの機嫌の良さそうな
声を聞く。この分だとホイミスライムの事は頭の片隅に追いやられているだろう。
このまましばらく放っておけば逃げ切れるかもしれない。眼魔砲無しで。








「ああそーいや、良く漫画とか小説とかで、ヤってるかと思ったら実はマッサージでしたぁ
 ってあったろ」
「すんません俺見たこと無いです」
「シンタローが持ってる『週刊☆ぼくのおにいちゃん』でだな」
「もう良いです勘弁してください!」







聞いてはいけないと言うよりも聞いたらおしまいな事実を知ってしまった
脳みそがどろどろと溶けていく感覚に見舞われる。
ご丁寧に有言実行らしく、二の腕やわき腹をぐにぐにと力任せに揉んでくる。
胸の筋肉を女みたいにやらしい手つきで揉まれた時はさすがにどうしようかと
思ったが、それもすぐに吹っ飛んだ。



ハーレムの手がロッドのズボンを剥がしにかかる。
本人は太ももをマッサージしようと企んでいるらしいが、下半身はやめて
欲しいのが本音だ。



大体ズボンを脱がされてしまったらロッドは真っ裸になってしまうわけで、
それを見られたら『実はマッサージです』という言い訳は通用しなくなる。
どちらかと言うと性感マッサージが一番しっくり来る。






「隊長、こんな所マーカーちゃんに見られたら俺今日の夕食になっちゃいますよッ」
「あー脂身多そうだな。よし許す」
「許さないで下さい!マーカーちゃん隊長が良いって言ったら何でもヤりそう!」






ほぼ半泣きでロッドが大仰に手を振って訴えると、ハーレムはややあって
にっこりと微笑んだ。
















「だってよ、マーカー。じっくり焼いてやれ」
「心得ました」



















ロッドの視界を奪っていたハーレムの体がゆっくりと横に移動し、
最初に見たものは青龍刀を持って据わった目をしているマーカーと、
居心地が悪そうに目線を逸らしているGの姿だった。



しばらく呆けて、ロッドはハッとして自分の状態を確認した。
ズボンは途中まで脱がされてしまい、ちょうど股間の下辺りで引っかかっている。
ようは大事な息子が丸見えと言うことだ。
上半身はハーレムが調子に乗ってつけたキスマークが散乱している。








「あ、俺今日の夕飯いらないや…」
「遠慮するなロッド!自らを食するのもまた一興!」







全身から嫌な脂汗を流しながら必死に搾り出した提案はマーカーによって
一刀両断され、ロッドは抜けそうになる腰を叱咤してずりずりと後ろに
さがった。



同じような光景一体何回見たんだろうか。
数えるのも億劫なほどなのは確かだけれども




































その後獅子舞ハウスから何かの肉がこんがり焼けた匂いが漂って
きたが、それがロッドなのかそれとも他の何かなのかは解らなかった。



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相変わらず意味の解らないテンションで理不尽に終わります。
うちの特戦はいつもこんな感じです。ハーレムがロッドをイジってマーカーが
キレてGは傍観。


でもこれはハレロドと言い張ります。
ハレロドです、ロドハレでも良いです!でもゾウさんの方がもっと好きです(黙れ)


最近更新してない事に気付いたので頭にあった妄想をだらだらと。






嘘です本当はエロい事ばっか考えてます。文字で表せないだけです。
チキンなんです。割と清純派です!


と言ったら一体何人が信じてくれるのか



2004.12.04up
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